夏のホラー2012

参加作品一覧

参加作品を提出された順に掲載しています。
参加作品数:95作品
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仮称α
ID:248834三等兵P
日本のどこかにあるとある小さな田舎町の高校で化学薬品流出事故が発生、多数の死者が出た。
それから12年後、当時のまま立ち入り禁止となった旧校舎にはブキミな噂がながれていた。
旧校舎にはあのとき浮かばれなかった死者の霊がいると。

事実、何人もの生徒が入ったきり行方不明となっている。

そんなおぞましい場所に一人の変態がある少女の制服を隠したことから悲劇はまた始まるのであった……………。

突飛な展開のちょっと感動?するかもなホラーです。
面白い:10 怖い:8 小説情報
溺れる魚
ID:110272まめご
高嶺の花と結婚した。
周りの男たちがほぼ全員狙っていたような美しい女だ。
家事は得意で、出しゃばった所がなく、いつも夫を第一優先に考えてくれている。
これからは幸せな人生が待っているはずだった。
なのに、妻が怖くて仕方がない。

駅から自宅への帰宅途中、潰れた熱帯魚ショップがある。巨大な水槽の中、一匹の金魚が喘ぐように水面上に口を出してパクパクさせていた。
近しいような、腹立たしいような親近感を覚えながら、木崎雄二は家に電話をかける。

「今から帰るよ」

美和子の明るい声が返ってきた。いたわるようにお疲れ様、という。
この坂道の先にある自宅の玄関には灯りが灯されていることだろう。インターホンを鳴らす前に美和子が出てきて笑顔で迎え入れくれるだろう。

3年前は幸せだったその全ての行為が、今は怖い。石をどんどん背中に積み重なれてゆくように重い。

非の打ちどころのない完璧な妻に、次第に追いつめられていく男の話。
面白い:10 怖い:16 小説情報
復讐する幽霊
ID:161856赤倉博也
 わたしは毎日いじめられていた。
 無視され靴を隠されカバンに泥を詰められる。
 それも次第にエスカレートしていった。暴力を振るわれるようになったし金銭を奪われるようにもなった。
 耐え切れなかった。
 誰かに助けて欲しかった。
 いっそ死んでしまおうか……。
 そんなふうに思っていた矢先のことだった。
 一人の男の子がわたしを助けてくれたのだ。
 わたしをいじめていた連中をことごとくやっつけてくれた。わたしを守ってくれた。
 ただ嬉しかった。
 ああ、こんなわたしにも味方になってくれる人がいるんだ。そう思うと胸が温かくなった。
 でも男の子は普通の男の子とは何かが違っていた。確かにそこに存在するのだという存在感が薄い。冷気をまとったように雰囲気が冷たい。
 だんだんと男の子の所業が狂気じみてくる。
 わたしをいじめてきた人々に対する復讐なのか、とんでもないことをするようになった。
 止めようとしたけど何故か躯が凍ったように動かない。男の子の正体とは、一体……?
面白い:11 怖い:16 小説情報
押し入れの中
ID:251934トレト
狭くて暗い押し入れの中。美奈はそこがとても好きだった。家の中で、一番落ち着ける場所。
そこだけは、誰にも譲れなかった。

美奈の母親は、いつも違う男を家に連れて帰っていた。それがどういう事なのか、小学生ながらに美奈は知っている。知らざるを得ないのだ。
母も男も、美奈に暴力を振るう。何故そんなことをするのか、と美奈が疑問を抱いても、誰もそれに答えてくれない。
怖い、それだけしかなかった。だから、こうして押し入れの中に身を潜める。
そこだけが、美奈の居場所だった。
面白い:10 怖い:11 小説情報
竹やぶの小道
ID:172127鈴鳴月
 現代においてもまだ「村」の意識が強かったある集落での出来事。
 少女の家族は三年前村に越してきたばっかりだった。ゆえにほとんど村八分のような扱いを受ける。
 少女の通う小学校は村から遠く離れた街にあるので大丈夫であったが、一度村に帰ってしまうと少女は、少女の家族は誰にも相手にされないのであった。
 そんな中、少女は隣の家の少年と仲良くなる。朝は一緒に学校へ行き、帰ってきてからは遊び。彼らの行動を「村」が許すはずがなかった。
 少女は村にいる少年のほかの子供たちに、村の隣にある竹やぶへ入るように命じられる。
 それは昔々、生贄の儀式のあった村のこと。竹やぶの中、間違った道を選ぶといけない。
 少女は正しい道を選ぶことができるのか。
面白い:7 怖い:6 小説情報
Sorcery
ID:255251樫木凛
今宵みなさまにお話しいたしますのは、一国の王子と魔法使いの身分違いの恋物語でございます。夏の夜のように熱く情熱的な……え?その話は前に聞いた?…それは失礼いたしました。

…いつもの恋物語ではなく、なにかゾッとするもの …でございますか?ほぉ、宮廷や街の女性たちの間 で怪談話が流行っていると。

…承知いたしました。わたくし、不肖の吟遊詩人ではありますが、みなさまに夏の夜にふさわしいゾッ とするお話を披露いたしましょう。



今より遠い昔、どこから広まったかもわからないような噂がありました。昼にはささやかれず、夜、人が寝静まった後にこそこそと小声でささやかれるような噂です。いつ頃出始めた噂なのか、どこから出始めた噂なのかは定かではありませんし、ましてや実証もございません。それなのにこの噂はいつまでも消えることなくひっそりと存在しているのです。



「ヒソカの森の最奥に魔法を売ってくれるところ があるそうだ。」と。
面白い:12 怖い:6 小説情報
彼が助かるまで
ID:134462菜音 八尋
「肝試ししようぜ」
みちるの言葉が、全ての始まりだった。
山奥にある謎の病院。
入った人々は絶対に出てこないという噂の病院。
かなり有名で、近辺の住人や親にも『絶対に近づかないように』と言われ続けてきた。
みちるはそんなの噂だろと思っているらしく。
結局口論の末みちるに連れられ俺、みちるに女友達の千春、そして千春の妹の小雪は病院に向かった。

そして俺は後悔する。
病院に入ってしまった事。
その病院の中で少年と行動を共にすることを。


―――そして繰り返される悪夢に関わってしまった事を・・・
面白い:5 怖い:6 小説情報
鬼造製作研究所
ID:194840戸木田 宗次郎
交際期間10年の歳月を経て結婚した俺たちは結婚3年目にして今年遂にマイホームを購入。
しかし、そんな立派なものを建てたのはいいが夫婦共働きのため未だ子供のいない俺たち二人にとって、このマイホームはあまりにもデカすぎた。そんな俺たち夫婦の元へ掛って来た1本のセールス電話。
普段なら3秒で電話を切るところなのだが、その日に限って俺は時間を持て余していたため暇つぶしを兼ねて掛けられてきた勧誘話に耳を傾け、気が付けば我が家には『自発エネルギー備蓄保存機』などという物が設置されていた。
そしてその日を境に、妻の様子は徐々におかしくなっていく。
面白い:6 怖い:7 小説情報
骸塚
ID:96777周防まひろ
 
 子供達が親元から離れ、学童疎開を余儀なくされていた戦時下の日本。ある日、一人の少年が疎開先で人を殺してしまう。相手は地元の餓鬼大将。余所者に対する度重なるイジメに耐え切れず、怒りの衝動からだった。犯行が露見するのを恐れ、彼は死体を森の奥深くに埋めて隠滅する。誰にも知られる事なく、無為な日常に戻ったはずであった。だが、うだるような猛暑、疎開による抑圧と孤独、そして神経を逆なでする蝉の鳴き声が、少年に白昼夢を垣間見せる。逃げ場のない現実は揺らぎ、次々と浮かぶ悪夢の光景。はたして、それらは妄想か現実か――。
 目くるめく狂気の夢うつつを描いた掌編『骸塚』です。

 猛暑が続いております。熱中症にかかるか白昼夢を見てしまう前に、こまめな水分と塩分の補給を忘れずに。
面白い:5 怖い:6 小説情報
囁かな約束
ID:217413オ氏茸挟
彼女の笑顔が好きだ。

 今度その彼女の誕生日がくる。プレゼントはサプライズに、もう一つ何かできるだろうかと考えた時、ホコリを被って立てかけてあったギターを思い出した。
高校時代にはよく弾いたはずなのに、もうどれくらい触れていないだろう。
これならばきっと彼女も喜んでくれるはず、なかなか自分で考えても結局考えがおざなりになってやらないこともしょっちゅうな私だから、あえて彼女に誕生日に間に合わせると宣言した。
我ながら根本が馬鹿だと思う。


…………………………


はじめまして、今回ホラー2012に投稿させていただきます。オリオンのオに氏名の氏でオ氏です。よろしくお願いします。


怖いのは苦手です。無理です。
幽霊屋敷は嫌いです。
だから存在の意義を疑います。なぜあのようなものがあるのだろうか不思議でたまらない。

面白くなるように努めます、拙い作品になると思いますが、よろしければ拝見していただければと思います。
面白い:5 怖い:4 小説情報
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