夏のホラー2012

参加作品一覧

参加作品を提出された順に掲載しています。
参加作品数:95作品
<< <
2 3 4 5 [-6-] 7 8 9 10
> >>
ページ番号を指定して移動:

蜘蛛のごはん
ID:188378京介
高里は掃除をするのが何よりも苦手だった。
掃除をしないから部屋は汚れる一方で、最初のうちは代わりに掃除をしてくれていた親友の宮森も最後には愛想を尽かして帰って行った。
次第に部屋には虫が湧き始め、友人たちは高里の部屋に近寄らなくなった。
そんなある日、高里は部屋で一匹の蜘蛛を発見する。
どうやら部屋に湧いている虫を餌にしているようだった。
その蜘蛛は黒くて大きくて、いつも壁に張り付いたままじっとしていた。
しかしその様子は、虫以外の何かを虎視眈々と狙っているようだった。
面白い:8 怖い:8 小説情報
トカゲの現実にあったかもしれない怖い話
ID:197963トカゲ
作者のトカゲは昔、霊感体質だったかもしれない――

ちょこっとホラーでうろ覚えな本当にあったかもしれないそこまで怖くない話

でかい顔型のシミや変化する兄の寝顔、踊って誘う日本人形など、うろ覚えで本当にあったか定かじゃないけれど、トカゲの小さな脳みそに焼きついて離れない怖い話を紹介します。

どれもそこまで怖くないですが、実際に体験した時はどれも半泣きになる怖さでした。


・・・あれ、どうしよう200文字って意外と長い。
そもそもなぜ200文字なんだ。100文字でもいいじゃないか。どうすんだこれ―――
面白い:5 怖い:5 小説情報
目には目を歯には歯を
ID:233937如月あい
今、学校で噂の「復讐ノート」を手に入れた私。
復讐したい相手の名前と、相手にしたい復讐の内容を書けば、それがかなうという優れもの。

最初はただ、ささやかな復讐だった。

私が困ってるのに、ノートを貸してくれない意地悪な美和を、全く同じ状況に陥れる。

それは見事に成功した。
そして、小さな復讐が成功すれば、より大きな復讐へと手を染める。

成功により、私は調子にのってしまったのだ。

復讐は復讐を生む。
そんな当然のサイクルさえ、忘れてしまうぐらいに。
面白い:8 怖い:5 小説情報
水際で
ID:163288ムク文鳥
 それは本当に俺が実体験した話なんだよ。
 別に幽霊を見たとか、金縛りにあったってわけじゃないけどさ。
 いや、本当。本当にあった事なんだ。
 え? そんなに恐い話かって? いや、どっちかってぇと、あまり恐くはないんじゃないか?
 でも、俺はその時、本当にその場にいたくなくなって、慌てて逃げたんだ。
 聞きたい? その時のこと。いや、まあ、話すのは別にいいんだよ。変な禁忌とかあるわけでもないし。偶々、俺が遭遇したちょっとびっくりしたってだけの話だからさ。
 それでいいなら話すけど? いいの? じゃあ、話すぞ?
 あれはな………………
面白い:5 怖い:7 小説情報
オジョウサマ
ID:187200夕部空波 
『あぁぁぁぁあ、切っちゃダメ。…ねぇ、これから肝試しに行かない?』

それは家のかき氷屋を手伝っていた時に友人・亜美と郁也からかかってきた電話だ。

「行くか。こっちは疲れてんだよ。おまえの顔も見たくない。」

そういって答えたが、八時きっかりにあいつらは来るとい、きっかりに来た。

電話の内容で、どうやら肝試しは長年誰も入ったことのない洋館でやるらしい。

 人数は十五人。三人一組で古びた洋館を回る。
 脅かし役もいない。ただ、回るだけだ。
 しかし、この洋館には謎めいた伝説があるのだ。

《真夜中の十時。洋館に入り、扉を閉めると殺される》

 と…。
 
 そして―――――

 俺らの番で起きてしまった。洋館の伝説が…
面白い:6 怖い:6 小説情報
つなぐ場所
ID:69902ふさふさしっぽ
「ねえ知ってる?この都市伝説」
 ある日わたしの家に友達が泊まりに来て、そう聞いた。
「は?どんな?」
「自動販売機の都市伝説だよ。当たり機能付きのやつで444をだすと、死んじゃうの」
 ウソ臭い話だと思った。というか、都市伝説とか、下らないとわたしは思う。
 けれども友達はその手の話にえらく興奮している。まったく、中学生にもなって。テレビとか、ネットに影響されているんだよ。
 444で死ぬとかありえない。
 やや熱狂して語る友達を前に、わたしはそう冷めた気持ちで思っていた。、
面白い:5 怖い:8 小説情報
監禁
ID:36419友野久遠
彼女は閉じ込められている。 そこは一般的な一軒家なのだが、扉にも窓にも、外から鍵や鎖が付けられているのだ。

 そこに彼女を監禁した男は、毎朝日が高くなるとやって来て、食料を放り込んだらすぐに出て行く。

 一体何が目的で自分を閉じ込めるのか、営利誘拐か、単なる変態趣味なのか、それさえもわからないのだ。

 何とか脱出して、愛する婚約者のもとに帰ろうとする彼女に対して、男の怒りが爆発した。


 しかし本当に怖いのは、実は監禁でも強姦でも暴力でもないのだった。
面白い:12 怖い:10 小説情報
下水道
ID:261043みづ きづみ
僕はある日の会社帰りに、ある物に恋をした。
円形の黒色の顔。
その体は顔で隠れていてよく見えない。それに重くて、顔を持ち上げる事も出来ない。
そこがまた、良い。
簡単には手に入らない方が、恋のし甲斐があるってもんだ。
家の近くにあるそれは、妻と違っていつも笑い掛けてくれる。
嗚呼、これは浮気になるのかな…。
嗚呼…浮気のスリルは堪らない!

それは何かって?

それはマンホール。
触れてみると、太陽の熱を吸収していて温かい。

僕は今日も彼女に挨拶する。
そして僕は思った。
彼女、毎日独りで寂しくないのかな。
そうだ!
家族を作ってあげよう。
そうすれば浮気のスリルもあがるしね。
次の日から僕は、彼女に家族を増やしてあげていった。

面白い:5 怖い:7 小説情報
一人かくれんぼ
ID:229122白桃
...ねえ、一人かくれんぼって知ってる?
休み時間の教室の端っこの席で、一人座っていると
そんな話が耳に入って来た。
「一人かくれんぼ...か」
まさに僕にピッタリの遊びだ。
深夜の家に一人、薄暗い月明かりと
湿っぽい空気の中
今日も一人あの遊びが行われる
最初はただの好奇心だった。
でも、しだいにこの恐怖が、心地よくなっていた。
薄暗い部屋で、一体の人形に、僕は包丁を突き刺し
にやけ面でこう呟いた。
「次は君が鬼の番だ」
面白い:3 怖い:5 小説情報
三ノ宮奇行文
ID:112179Twice 
夏休み、私こと「三ノ宮優奈」は奇人変人集団であるクラスメイトと旅行に出かけることになった。旅行先は「心霊現象」が多数発生すると言われるとある閉鎖的な村。それは旅行なのかと一瞬ツッコミを入れたかったが、友人達の表情には怖いもの見たさと私の反応を伺うことしか毛頭ないような、そんな実に愉快な考えをお持ちの方達である。

「反(かえ)づ村」と呼ばれるそれは、下界との交流が全くない、孤独で閑散とした土地だった。私個人としては「心霊現象というよりは、謎の伝承があり気だな……」という感想。それでもやっぱり友人達は「フインキあるー」とかバカ丸出しの冴えない、当たり障りのない感想しか出なかった。

さて、私は幽霊や妖怪が視える。何も特なことではないし、寧ろ、厄介事が増えるだけの迷惑なものだ。そういう「霊感」が私に教えてくれた。この村は「危険」であると。

頬をそっと冷たい風が撫でると、何だか、悪い予感がした──。
面白い:4 怖い:2 小説情報
<< <
2 3 4 5 [-6-] 7 8 9 10
> >>
ページ番号を指定して移動: