夏のホラー2012

参加作品一覧

参加作品を提出された順に掲載しています。
参加作品数:95作品
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狐月―KITUNEMOON―
ID:227858藤堂家鴨
夏の初夜。狐が鳴いた。
 その鳴き声に何故か少女は恐怖を感じずにはいられなかった。
 それは3年前のある夜のこと・・・・・・まだ、少女が幼い時の記憶。
 狐、という生き物に連れ去られた記憶。
 不可思議な儀式の生贄となってしまった少女はそれを恐れた。
 少女を襲う悲鳴と数々の体験。
 自らの体を売る日々・・・・・・それはすべて、3年前の少女の失踪にあった。
 神隠しにあった子。
 それが少女であり、今の少女だった。
 今、少女は寝ている。
 それが、少女だった・・・・・・。

 よかったら、読んでください
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寝苦しや
ID:56912カニリューク

今年の夏も猛暑である。皆さん、対策は万全だろうか。
27歳のOL“夏美”は年の初めに失恋したショックでやや太り気味に。このままでは夏を乗り切れないと思い、様々なダイエット法を試してきた。しかし、どれも長続きせず、効果は全く表れなかった。むしろ、ストレスや生活習慣の乱れで余計肥えてしまう。
 
 来たる夏本番。連日の猛暑に加え熱帯夜。都会の夜は気温や湿度の数値以上に殊更蒸し暑い。寝苦しい夜が続く。一人暮らしの彼女の部屋にも、眠れぬ夜は容赦なく襲いかかる。 
 果して、夏美は快眠を得られるだろうか。そして、暑さ対策を怠った末に待ち受ける恐怖とは……。

 本文では人名以外に“夏”の単語を使っていないことにご注目。
 また、暑さを始め五感を刺激する内容に仕上げています。備えあれば、患えなし。ただし、これを読んで寝られなくなっても、私は責任とりませんよ?
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ココカラデラレナイ・・・
ID:211757天照
・・ココカラデラレナイ
夏休み、僕は意中の子と映画を見に行く約束をしたのだがドタキャンされて時間をもてあましていた。
暇つぶしと話題づくりに学校の外れにある旧校舎のいわく付きトイレに入ってしまったがために閉じ込められて出られなくなってしまい、今もまだ個室トイレの中で怯えている。
よく聞く怪談話だとトイレの中から人のすすり泣く声などがして怖くて入れないものだが逆に外からすすり泣く声がして出られないのだ。
携帯を使って助けを呼ぼうとしても圏外という絶望感と長時間の孤独で気がおかしくなりそうだが、気持ちを整理するためにもメール機能を使って日記をつけながら誰かが発見してくれるのを待とうと思う。
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真夏の文豪少女
ID:140953日向 葵
「特別版番長皿屋敷」って知ってるか? いや、オレも詳しくは知らねぇ。ただ、良太の情報によると、オレの通う学校にある七不思議のうちの一つらしい。
 なんでも、最近夜な夜な家庭科室から、お菊さんのおどろおどろしい声が聞こえるそうだ。ただ、「特別版」と称すのだからそれなりにオリジナルな部分もあって。どうやら偶の決め台詞が「一枚多い~」らしい。後は皿の数が尋常じゃないとか。なんだ八十枚越えって。家庭科室ってそんなに皿あったっけ?
 しかし所詮は非現実的な怪談。そんな真夏のホラー、すっかり忘れていた頃オレに一本の電話がかかる。秋元からのそれは、「今すぐ学校に来い」とのこと。
 こうしてオレは、夜の学校に忍び込むハメになり……お菊さんにばったり出くわす。一体その正体とは?

 そこはかとなくギャグテイストな青春ホラー。
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704号室、事故物件につき
ID:115362鈴木真心
 東京のある不動産管理会社に勤めていた頃、社内で有名な事故物件があった。それは大阪にあるという。

『704号室、事故物件につき』

 社内ホワイトボードには常にそう書かれたメモ紙が貼ってあり、入社したてのわたしは、不謹慎にも一体何があったのだろうと密かに興味を持っていた。
 ある日、件の物件を転勤の決まったサラリーマンが借りることになった。この部屋には何があると言うのだろうか……。そうして、忘れていた頃に一本の電話が入った。

 夏の夜、じわりと来る怪奇短編をどうぞ。
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ちょっとこわい夏休みの思い出
ID:49280MISAKO
 大学の授業も試験も終わって、無事夏休みに入った。毎日暑くて暑くて、自室で、あるいは近所の図書館の閲覧室といった冷房の利いたところで、だらだらごろごろと過ごしていた。いや、勿論必要な勉強はやっていたけど、どうもアグレッシブになれなかったのさ。まだ二年だし、就職運動もまだしなくていいしね。
 そんなある日のこと、田舎の伯父から、
「暇ならうちの店、手伝って。バイト代少しは出すよ。あ、もしできたら、バイトやってくれる人、もう一人か二人連れてきてくれると嬉しいな」
と電話で依頼が来て、父母は僕に了解を取らずに勝手にOKを出したのだ。
「お父さん、お母さん、僕、そんなに暇そうに見える?」
「「「見える」」」
特に訊かなかった高校生の妹にまで言われてしまった。おいおい。

 高校時代からつきあいのある後輩を引き連れて、伯父の経営する、いわゆる「海の家」で住み込みのバイトをすることになった。極めて順調だったのに、いつの間にか、何かが狂い始めた。
―――昨日までいた人が消えている。
―――さっきまであった家がなくなっている。
 しかも、この異常事態に気付く人が、あまりに少なすぎるのだ。
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Not Found
ID:263274よしかわ こう
 過去の事件を基にしているので記憶にある方もいるかもしれませんが、未だにその事件に感じた空恐ろしさだけは忘れることができません。
 
 秋津雅臣は選択を強いられていたが、アユとの生活を、二人だけの空間を失うことに恐怖を覚えるあまりに純粋であったはずの思いが狂気に歪んでいく。
 秋津にとってのアユとは、一縷の希望を与えてくれるかけがえのない存在であったが、次第に受け入れる現実から遊離し、そして徐々に薄れていく。
 降り敷く罪から逃れようと、喘ぎもがく男の狂騒。
  
面白い:4 怖い:2 小説情報
夢で見るもの
ID:171677凜乃 初
ミユキは夢を見る。
それはただ日常お送るだけの何の変哲もない夢。しかしその夢が翌日とまったく同じだと分かった時、ミユキは恐怖することになる。
明日が分かっていることに対する優越感などなく、そこにはただ、明日何が起こるかを知ってしまうことに対する恐怖があり、その出来事から逃げられないことに恐怖する。

お化けなんて出ない。殺人鬼なんていない。

ただ現実を見せつける夢に恐怖する物語。

私は本当に怖いものって、もっとも身近にあって絶対に切り離せないものに宿っていると思います。
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アナタは誰ですか?
ID:187045聖庵
ある暑い夏の日。とある閑静な住宅街で“それ”は起きた。白いワンピースに何故か素足の少女は、巡回中の警察官を見つけるとニヤリと笑った。少女は、警察官に駆け寄ると、自身の両手を差し出し、こう言った。「どうか私を捕まえてください」警察官は突然の出来事に混乱しつつも、彼女が普通でない事に気が付いた。その少女、長い間素足で歩いていたのか、足は擦り切れ、かさぶたまで出来ていた。警察官は詳しい話を聞こうと、彼女を交番まで連れて行く事にしたのだが…。
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学校に潜む恐怖
ID:207788ラビリンスコーヒースライム隊長Lv3
 学校に蒸し暑い夏の日、こっそり、ひっそり、忍び込んだある生徒たちに次々と襲い掛かる恐怖の数々。
「きゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
 恐怖の矢を生徒達はかいくぐり、果たして無事学校から抜け出し、ほかほかのご飯が待つ我が家へと帰ることが出来るのであろうか。 
 
 
面白い:2 怖い:2 小説情報
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